Apple Musicの導入について考える(4)
パソコンのCDドライブが壊れた。
先日購入したDJ ShadowをiTunesに取り込もうとしたところウンともスンとも言わない。仕方ないのでApple Musicで聴いているところである。
もうこれでいいんじゃねえの。
そんな気持ちになった。なってしまった。
思えばこの一年で音楽の関わり方が変わったように思う。
まず、音楽を聴く時間が減った。
ここ数年はこどもが生まれたこともあって、家で音楽を聴く習慣がなくなった。その代わり通勤中の往復2時間にずーっと聴いてる。そんな感じ。
それが昨冬からTBSラジオクラウドを導入し、専らラジオを聴く時間が増えた。4月からは宇多丸さんのアフターシックスジャンクションが始まったこともあいまって、平日は音楽とラジオで時間の取り合いである。
次に、CDを保有するモチベーションが減った。ある日自分のCD棚を見たときに思ったのだ。『こんなに持っとく必要あるか?』
無秩序にCDを買い漁るよりも、自分のこれまでを総覧できるというか、思い入れのある、当時の記憶が呼び起こされるCDだけあればいいと思うようになった。ゆえに最近はCDを減らす方向にシフトしている。
その一方で、ライブ会場とかで売ってる7インチのアナログとかを買うようになった。もはやフィジカルは思い出の品として取り扱っている感である。
そしてサブスクリプションサービスの再評価である。去年の今頃は、Apple Music使ってみたけどやっぱり合わねーな、とか言うていたのだが、最近はわりと使ってしまっている。
おそらく、前述の時間とCD保有モチベーションが減じた結果、Apple Music(あるいはSpotify)の使いやすさがマッチしたのではなかろうか。今は3ヶ月100円とかそういうキャンペーンに乗っかっているとこだが、おそらく継続することになると思う。
DJ ShadowもApple Musicを手繰って聴いたEntroducingがすごい良くてメルカリでCD買った。400円だった。
あと昔聴いてたけどもうCDもデータもないみたいなやつがザクザク出てきてすごい嬉しい。
こうしてお金がないからと数年前から検討し始めたApple Musicだったが、音楽との関わり方が変わった結果、導入するに至った次第である。
音楽が好きだという気持ちに変わりはない。しかし10年以上CDを買い続け、CDライブラリの豊富さが自分の価値を顕していると信じていたこれまでのことを思うと、寂しいというか、どこか不安な気持ちもある。もう流れに任せるけど。
来年の今頃はどんな気持ちで音楽に触れているのだろうか。